遮熱と断熱!家を建てる前に知っておきたい遮熱と断熱の違いについて解説!

10-1遮熱断熱違い

家を建てる、もしくはリノベーションする際に、エコ住宅や省エネ住宅を紹介する文言で、遮熱や断熱という言葉を目にしたことはありませんか。その文字から読みとると、遮熱も断熱も熱を遮る方法と考えがちです。ある意味では間違いでありません。ただ遮熱と断熱は、それぞれ作用が違います。ここでは、家を建てる前に知っておくとよい、遮熱と断熱の違いやそれぞれの効果について解説します。

遮熱と断熱のそれぞれの意味

遮熱というのは、太陽の光を反射し遮ることです。一方断熱とは、住宅の室内外の熱移動を遮り、内部に伝わる熱の量を抑えることです。

遮熱の意味と効果

住宅の窓の透明なガラスは、太陽の熱が通り抜けてしまうという特徴があります。そのため夏は室内が暑くなるのです。窓ガラスや窓辺からの、太陽の光を遮ることを遮熱といいます。

家を建てる際、窓ガラスや窓辺に遮熱対策をすると、太陽熱の侵入を防ぐ効果があるのです。こうした遮熱の効果は、夏の冷房の負担を軽減する大切な方法とされています。

断熱の意味を効果

一方断熱とは、住宅の室内外の熱移動を遮ることです。冬は室内から熱が逃げるのを防ぎ、不透明な壁においては、夏、太陽熱の侵入を遮る効果もあります。断熱とは外気温に影響されず、室内の温度を一定にする効果があるのです。

外からの熱を遮る断熱は、遮熱効果も兼ねています。ただし先に解説した遮熱は、太陽熱を反射するのみなので、遮熱しておけば冬は暖かく過ごせるというわけではありません。

断熱性が高いと冬暖かいといわれる理由

断熱効果が高いから冬は暖かいと、紹介されている家があります。これは暖房の熱を外に逃がさないという意味ではありません。私たちはエアコンなどの空調を利用して、空気の温度をコントロールし、快適に過ごそうとします。

しかし人体は空気だけではなく、自分の周囲のもの全てに熱を感じて暑さや寒さを感じるのです。

家の中でいうと、壁や床などにも表面に熱があります。たとえば、壁の放射する熱が部屋の中にいる人の体温より高ければ、人は熱く感じるのです。

人体の表面温度は、一般的に35℃といわれます。もし壁の表面温度が38℃に上がると、壁から放射される熱の方が大きくなるため、体に伝わり暑く感じます。

逆に、壁の表面の温度が15℃ぐらいに下がると、体から出ていく熱の量が増えるため寒く感じるのです。

断熱することで、家の壁や床などが放射する熱と人の体から放射する熱の量を、適度に保ち、冬でも寒さを感じずに家の中で快適に暮らせるわけです。

遮熱と断熱の活用方法

太陽の光を遮る遮熱と、室内外の温度の移動を遮る断熱の方法は、それぞれ違います。ではどのような方法をとり、遮熱や断熱に活用するのか次に解説しましょう。

遮熱では、夏になると窓際に、ゴーヤなどツル性の植物を育てている家を見たことはありませんか。グリーンカーテンなどと呼ばれていますが、このグリーンカーテンも遮熱の1つの方法です。

遮熱は窓際に対策が必要!

遮熱は、窓ガラスや窓際に何らかの対策をして、太陽熱が室内に入ることを遮ります。遮熱することで、室内の温度上昇を回避できます。たとえば下記のようなことが、対策方法です。

  • ゴーヤなどを栽培して、緑のカーテンをつくる
  • 遮熱の機能性に優れた、日よけサンシェードをたてる
  • 遮熱カーテンを使用する
  • 遮熱に特化した窓ガラスを使用する

 

断熱は家を建てるときに対策が施される

そもそも家を建てるときには、外壁や床、天井などに、断熱材が入っています。この断熱材は、冬は熱を逃がさず、夏は熱を室内に入れません。そのため、住む人が快適に過ごせるのです。

夏と冬などといった季節に関係なく、快適な室内環境を作るために、家の断熱はとても大きな役割をしています。

遮熱には断熱効果がないので注意が必要!

たとえば家を建てるときに、建築上の事情で天井に断熱材を厚くできない場合、屋根に遮熱効果のある塗料を塗り、断熱材と併用して効果を狙うことがあります。

しかし、遮熱塗料はあくまでも、太陽の熱を反射するものなので夏には効果に期待できます。けれども、冷気が入り込む、冬の断熱性を上げることには期待できません。家を建てるときにはご注意ください。

地球温暖化を回避するためにも遮熱が必要

10-2遮熱断熱違い

近年の住宅事情を見ると、エアコンで暑さ寒さをコントロールしています。しかしこのような電化製品から発生する、二酸化炭素やメタンガスが、地球温暖化という問題を引き起こしているのです。

その削減を目指す目的で、現在省エネやエコ住宅が推奨されています。

そもそも太陽の光が地球の大気を素通りして、地面を暖め、温室効果ガスが地表から放射される熱を吸収し、地球の大気を暖めているのです。

温室効果ガスというのは、いわゆる二酸化炭素やメタンガスなどです。そのため一概に二酸化炭素などが、悪いものだというわけではありません。

しかし近年、エアコンや自動車など、人間の生活を快適にするはずのものが、過量に二酸化炭素などを、排出してしまっています。そのせいで地球に温室効果ガスがたまりすぎて、太陽熱が素通りできず、地球の気温が上がってしまったのです。

そのため、地球温暖化を効果的に抑制するために、家庭においても省エネ対策に取り組んでもらうという働きかけがなされているのです。ゆえに、下記のようなものを買い替える時には、省エネの商品への普及がされています。

  • エアコン
  • テレビ
  • 冷蔵庫
  • 自動車  など

 

たとえば家に遮熱対策を施すことで、夏場にエアコンをフル回転させることなく、室内の温度上昇を抑制できるため、遮熱が省エネ対策に繋がると推奨されているのです。

まとめ

10-3遮熱断熱違い

家を建てるときは、遮熱も断熱も省エネや関わる重要なことです。それぞれの意味と効果を知って、上手に省エネしていきましょう。

福岡県福岡市に本社を構える「プロックスマテリアル株式会社」では、遮熱や断熱シート施工を行っています。遮熱工法は、人間を始めとした、あらゆる生物に優しい環境を作り出します。地球温暖化対策にはかかせない、省エネ対策や環境対策となるのです。

遮熱シートの販売から施工まで、一貫して行っております。また販売代理店も募集していますので、お気軽にお問い合わせ下さいませ。